悪質商法についての注意喚起情報
2014年12月02日
老人ホームの入居権にかかる出資を募る電話勧誘にご注意ください!
主に高齢者を対象に老人ホーム等の介護施設などの案内パンフレットを送り、その後電話で入居する権利を別の人に譲って欲しい等の電話勧誘に関する相談が、県の消費生活センターに寄せられています。
(相談の概要)
・会員制老人ホームの会員権の出資を勧めるパンフレットが届いた。パンフレットには1口20万円の出資で配当金がもらえると書かれていた。パンフレットが送られてきた後に「パンフレットが来ていないか。」という電話があり、10口200万円の出資を勧められた。
・A社から「封筒が届く」と電話があり、断ったが封筒が送られてきた。中身も見ないで放っておいたが、B社から「封筒は届いたか。中に契約書が入っている。この地区に老人ホームが建設されるので、権利を買っておいた方がお得だ。」などと言われた。言っている意味がわからなかったので、詳細を尋ねたら、「細かいことは答えられない。」と言われ、電話もうその番号を教えられた。
・B社から、「A社の封筒が届いていないか。」という電話があり、その後にA社の封筒が届いた。有料老人ホームを経営しているという事業案内と権利申込書が同封されていた。B社から再度電話があり、「有望な会社なので、申込書を譲って欲しい。」と言われ、了解した。「申込書が届いた人しか申込みができないので、A社に申込み残を聞いて欲しい。」と頼まれたので、電話で聞くと、「もう、30口しか残っていない。」と言われ、その旨をB社に伝えると、「お礼を差し上げるし、迷惑はかけないので、あなたの名前で、30口3千万円の申込書をA社にFAXで送って欲しい。金銭は、当社からA社へ直接送金する。」と言われ、A社へ申込書をFAXした。A社から送金済みの連絡があった。その後、B社から、「申込人以外の人から支払われたので受取れないとA社から言われたので、一旦あなたの口座に送金するから、あなたが支払って欲しい。そのための口座番号を教えて欲しい。」との連絡があった。口座番号は知らせてないが、不安だ。
○内容の理解できない出資金等を募るような話には、早めに切り上げて電話を切り、関わらないようにしましょう。
○業者が持ちかけてくる話の内容や送られてくるパンフレットは非常に巧妙にできていますが、話を鵜呑みにせず、絶対にお金は払わないでください。一度お金を払ってしまうと取り戻すことは極めて困難です。
○トラブルにあっている方の多くが高齢者です。高齢者の消費者トラブルの未然防止のためには、日頃から家族やホームヘルパーなどの身近な人が、本人の様子や居室、居宅の変化などに気をつけてあげましょう。
○上記のような勧誘を受けたり、少しでも疑問や不安を感じた場合は、ご家族・友人等や最寄りの消費生活センターや警察に相談しましょう。
●長野県警察本部(警察安全相談窓口) #9110
●消費生活センター(消費者ホットライン) 0570-064-370
・長野消費生活センター 026-223-6777
・松本消費生活センター 0263-40-3660
・飯田消費生活センター 0265-24-8058
・上田消費生活センター 0268-27-8517