くらしの安全についての注意喚起情報
2018年11月28日
冬季に多発する入浴中の事故に御注意ください!
消費者庁では、高齢者(注1)の事故防止の取組を進めるため、厚生労働省「人口動態調査」の調査票情報及び東京消防庁「救急搬送データ」を基に高齢者の事故の状況について分析が行われました。
高齢者の事故のうち、「不慮の溺死及び溺水」による死亡者は、年々増加傾向にあります。
これらの多くは「家」、「居住施設」の「浴槽」における入浴中の事故であり、11月~3月の冬季に多く発生しています。これから寒くなる季節は、特に注意が必要であり、消費者庁から情報提供がありました。
入浴中の事故は、持病がない場合、前兆がない場合でも発生するおそれがあります。特に高齢者の入浴中の事故は、発生すると入院が必要な中等症(注2)以上になる割合が非常に高く、事故の予防が重要です。そのためには、高齢者の方本人が注意するとともに、家族の方など周りの方も一緒になって事故を防止することが大切です。
11月26日は「いい風呂」の日(注3)です。この機会に入浴習慣をもう一度見直してみましょう。入浴中の事故を防止するために、特に以下の点について確認しておきましょう。
入浴中の事故は、持病がない場合、前兆がない場合でも発生するおそれがあります。高齢者の方本人が注意するとともに、家族の方など周りの方も一緒になって事故防止を行うことが大切です。
- (1)入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう。
- (2)湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にしましょう。
- (3)浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう。
- (4)食後すぐの入浴、またアルコールが抜けていない状態の入浴は控えましょう。
- (5)精神安定剤、睡眠薬などの服用後の入浴は危険ですので注意しましょう。
- (6)入浴する前に同居者に一声掛けて、見回ってもらいましょう。
詳しくは、こちらをご覧ください。(消費者庁ホームページ)
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_009/
注1:65歳以上を高齢者として集計を行った。なお、65歳~74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者としている。
注2:生命に危険はないが、入院を要する状態
注3:3 一般社団法人日本記念日協会により認定された記念日。日本浴用剤工業会が登録。