困ったらまず相談を!

消費生活情報メールマガジン バックナンバー

2018年7月号

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 長野県消費生活情報メールマガジン
 2018年7月号(2018.07.13 発行)
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こんにちは。長野県くらし安全・消費生活課です。
今月の消費生活情報メールマガジンをお届けします。
◇◇◇◇ 7月号目次 ◇◇◇◇
■県内における6月末までの特殊詐欺被害状況
■災害に便乗した悪質商法にお気を付けください!
■「原野商法」再燃! 「土地を買い取ります」などの勧誘に要注意
■くらしまる得情報の最新号(夏号)ができました
■「長野県政出前講座」(悪質商法/特殊詐欺)をご利用ください!
■編集後記
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消費者トラブルでお困りの時などは消費生活センターにご相談ください!
消費生活センターでは、皆様から消費生活に関するご相談をお受けしています。県の消費生活センターは次の4か所です。(相談時間 平日8:30~17:00)

北信消費生活センター   TEL 026-223-6777 
http://www.nagano-shohi.net/madoguchi-nagano.html
中信消費生活センター   TEL 0263-40-3660
http://www.nagano-shohi.net/madoguchi-matsumoto.html
南信消費生活センター   TEL 0265-24-8058
http://www.nagano-shohi.net/madoguchi-iida.html
東信消費生活センター   TEL 0268-27-8517
http://www.nagano-shohi.net/madoguchi-ueda.html

長野県消費生活情報ホームページ http://www.nagano-shohi.net/

◆消費者ホットライン 188(いやや ※局番なし)
―最寄りの消費生活センターや消費生活相談窓口、または国民生活センターの相談窓口にご案内します。

◆消費生活・特殊詐欺に関するTwitterアカウント @Nagano_ks

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県内における6月末までの特殊詐欺被害状況
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長野県内の平成30年6月末の特殊詐欺被害認知状況が長野県警から発表されました。
●認知件数 
83件(前年同期比 -36件)
●被害額  1億8903万1232円(前年同期比 +4566万4431円=31.9%増!)
※なお、平成29年の特殊詐欺認知状況は認知件数222件、被害額2億7702万2680円と確定しました(平成30年6月1日県警発表)

●手口別件数、被害額(1万円未満切り捨て)
◎オレオレ詐欺42件(前年同期比 +7件)、5110万円(前年同期比 -934万円)
◎架空請求詐欺件31件(前年同期比 -13件)、1億1414万円(前年同期比 +8289万円)
◎融資金保証詐欺5件(前年同期比 -5件)、535万円(前年同期比 -838万円)
◎還付金等詐欺3件(前年同期比 -24件)、213万円(前年同期比 -2115万円)

○83件の被害を地域別にみると、長野市23件、須坂市7件、中野市、小布施町、千曲市が3件など、北信地域の被害が41件となり約半数を占めているほか、中信地域でも松本市で11件、安曇野市で3件、塩尻市、朝日村で2件の被害が確認されています。
○手口別ではオレオレ詐欺が42件、架空請求詐欺が31件で、この2つの手口が全体の88%を占めています。
○このうち架空請求詐欺は、件数では減少しているものの、被害額が全体の6割を占め、前年同期比でも265%増となるなど、高額な被害に繋がっています。
○架空請求詐欺の31件中22件が有料サイト利用を名目とするものです。スマートフォンなどを使用中、突然「登録完了」などと表示され、連絡や支払いを要求されても、慌てて従わないようにしましょう!
○少しでも不安がある場合は、消費者ホットライン(局番なし)188、警察相談専用電話#9110へ相談を!

引き続き、特殊詐欺に対して警戒してください!
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災害に便乗した悪質商法にお気を付けください!
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 地震、大雨などの災害時には、それに便乗した悪質商法が多数発生しています。悪質商法は災害発生地域だけが狙われるとは限りません。災害に便乗した悪質な商法には十分注意してください。また、義援金詐欺の事例も報告されています。義援金は、たしかな団体を通して送るようにしてください。
 
○過去の災害発生時に寄せられた相談事例(一例)
工事、建築に関するもの
・日に3~4回訪問され、屋根の吹き替え工事契約を迫られた
・屋根の無料点検後、このまま放置すると雨漏りすると言われ高額な契約をさせられた
・豪雨で雨漏りし、修理してもらったがさらにひどくなった
・雪下ろし作業後に当初より高い金額を請求された

寄付金、義援金に関するもの
・ボランティアを名乗る女性から募金を求める不審な電話があった
・市役所の者だと名乗る人が自宅に来訪し義援金を求められた

災害をきっかけ・口実にした勧誘トラブル
・屋根の修理工事を火災保険の保険金で行うと言う業者が信用できない
・アンケートに答えたら補償金が受け取れると言われた

○消費者のみなさんへのアドバイス
工事、建築について
・修理工事等の契約は、業者の説明をよく聞き、他の複数の業者から見積りを取ったり、周囲に相談したりして慎重に判断しましょう
・契約を迫られても、その場では決めずよく考えましょう
・契約後でも、クーリング・オフができる場合があります

寄付金、義援金について
・不審な電話はすぐに切り、来訪の申し出があっても断ってください
・「話の内容があやしい」「よく理解できない」と思ったときは、金銭を要求されても、決して支払わないようにしましょう
・公的機関が、電話等で義援金を求めることはありません。そのような電話は無視しましょう
・寄付をする際は、募っている団体等の活動状況や使途をよく確認しましょう

○相談窓口を利用しましょう
業者の勧誘を受けて不安や疑問を感じたり、消費者トラブルに遭ったりしたときは、一人で悩まずお近くの消費生活センター等にご相談ください。
・全国の消費生活センター等の相談窓口、消費者ホットライン「188(局番なし)」
・警察(全国共通の短縮ダイヤル「#9110」、最寄りの警察本部・警察署の悪質商法担当係)

詳しくは、次のホームページをご覧ください
ご用心 災害に便乗した悪質商法(国民生活センター)
http://www.kokusen.go.jp/soudan_now/data/disaster.html
平成30年7月豪雨による被害に関連する消費者トラブルにご注意ください。(消費者庁)
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/caution/caution_015/

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「原野商法」再燃! 「土地を買い取ります」などの勧誘に要注意
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「あなたの持っている原野を高値で買い取ります」――そんな勧誘を受けた方はいませんか?「原野商法」とは、値上がりの見込みがほとんどないような山林や原野について「将来高値で売れる」などと勧誘して不当に買わせるもので、1970~1980年代にかけて被害が多発しました。近年、その被害に遭った方が、さらに被害に遭うケースが増加しています。しかも1件あたりの支払額が高額になっており、被害はより深刻に。最近の手口と予防策をご紹介します。

○原野商法の二次被害の状況は?
二次被害トラブルの相談件数が急増、被害額は高額化。
「原野商法」は、値上がりの見込みがほとんどないような山林や原野について、実際には建設計画等はないにもかかわらず「開発計画がある」「もうすぐ道路ができる」などとうその説明をしたり、「将来確実に値上がりする」などと問題勧誘を行ったりして販売をする商法です。
この「原野商法」の二次被害が、近年増加しています。特に、かつて原野商法の被害に遭った方が、「あなたの持っている土地を買い取ります」などといった勧誘をきっかけに巧妙な手口で売却額より高い新たな山林や原野を購入させられる二次被害が目立っています。
原野商法の二次被害に関する消費生活相談の件数は、2007年度から2010年度にかけて年間500件以下でしたが、2013年度以降、ほぼ毎年1,000件を超えています。
しかも1件あたりの平均被害額は、2014年度の189万円から2017年度は461万円と約2.5倍と大幅に増加し、被害が深刻化しています。
また、2007年度から17年度までの契約当事者を年代別にみると、90%が60歳代以上の高齢者が占めています。

○どんなふうに勧誘されているの?
不動産業者を名乗り、電話や訪問して「あなたの土地を高く買い取ります」などと勧誘。最近、どのような原野商法トラブルが起きているのか、実際の例をご紹介します。

【事例1】雑木林を買い取ると勧誘され、節税対策と言われお金を支払ったが、実際は原野の購入と売却の契約だった

【事例2】山林を購入したい人がいると説明され、調査と整地費用を払った

【事例3】覚えのない管理業者から別荘地の管理費20年分を支払えとの通知が届いた

(参考:国民生活センター「より深刻に!「原野商法の二次被害」トラブル-原野や山林などの買い取り話には耳を貸さない!契約しない!-」/ http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20180125_1.html)

最近では、「売却勧誘-下取り型」という巧妙で複雑な手口が非常に目立っています【事例1】。この手口では、「あなたの持っている土地を高値で買い取る」などといった電話勧誘がまず行われます(売却勧誘)。そしてその後、業者は契約内容の詳細を説明せずに「節税対策」などといった名目でお金を請求してきます。しかし、この説明は適切ではなく、実際は原野等の売却と同時により高い金額の新たな原野等の土地購入をセットで契約させています(下取り)。結果として消費者は契約内容を適切に認識できないままに売却する土地と購入する土地の差額分を支払う契約を結ばされてしまう、というものです。
また、「土地を買い取るにあたり調査や整地が必要なので、その費用を支払ってもらいたい」と勧誘して、お金を支払わせようとする手口「売却勧誘-サービス提供型」も、依然として見られます【事例2】。
また、根拠がはっきりしないにもかかわらず「あなたの持っている土地をずっと管理してきたので、その費用を支払ってもらいたい」と請求を受ける「管理費請求型」もあります【事例3】。

○原野商法に巻き込まれないためには?
不審な勧誘を受けたら消費生活センターに相談を。
「原野商法の二次被害」トラブルでは、契約後は業者と連絡がつかなくなることがほとんどであり、一度お金を支払ってしまうと、そのお金を取り戻すことは非常に困難です。以前購入した原野等の買い取り話を不用意に聞いてしまうと、さらなるトラブルに遭ってしまう恐れがありますので、「土地を買い取る」といった勧誘には、耳を貸さずきっぱりと断りましょう。
そもそも、購入した「原野」はこれまで値上がりもせず、開発することもできなかった土地です。「値上がりする」「買いたい人がいる」といったうまい話ほど、まずは疑ってかかりましょう。業者の説明に少しでも不審な点があったり、不安を感じることがあったりした場合は、決してすぐにお金を支払わず、お近くの消費生活センターなどに相談しましょう。
昔買った原野を処分したいと思っても、その場で話を聞いたり判断したりせず、家族など周囲の人に相談することが大事です。

また、70歳代、80歳代と特に高齢者が被害に遭いやすくなっていますので、ご本人が用心するだけでなく、ご家族や地域の方々が高齢者の方を見守ることが重要です。
口数が減る、買い物をあまりしなくなる、借金を申し込んでくるなど、高齢者の生活に変化がないか気を配りましょう。不審な勧誘を受けている、お金を支払ってしまったなど、困っているときは、消費生活センター※などへ相談するよう勧めましょう。

※ 消費者ホットライン「188(いやや!)」番
お住まいの地域の市区町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。
詳しくは、次のホームページをご覧ください(政府広報オンライン)
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201806/2.html
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くらしまる得情報の最新号(夏号)ができました
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県が発行している消費生活に関する回覧・窓口配布用の冊子「くらしまる得情報」の最新号(夏号)を配布中です。
内容は
・県の消費生活センターにこんな相談が寄せられています
・特殊詐欺被害額、1億円超
・消費生活センターインフォメーション(各種消費生活講座に関するご案内)
です。ぜひご覧ください!(隣組等での回覧板または市町村の窓口等で配布しています)
次のホームページでも内容をご覧いただけます(長野県消費生活情報)
http://www.nagano-shohi.net/keihatsu/marutoku.html
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「長野県政出前講座」(悪質商法/特殊詐欺)をご利用ください!
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消費生活センターや、県くらし安全・消費生活課では、地域や消費者、高齢者、学校など、皆様がお集まりになる場所に職員が出向いて、悪質商法の手口や対処方法についての説明や、特殊詐欺の手口や被害防止対策について手口を再現しながら訓練を行う「出前講座」を実施しています。

詳しくは次のホームページをご覧ください(長野県)
https://www.pref.nagano.lg.jp/koho/kensei/koho/demae/demae/index.html
※おおむね20人以上の受講者でお申込みください。
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☆☆☆編集後記☆☆☆
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◆6月に発生した大阪府北部での地震や7月の豪雨など、災害が続いています。災害があると、被災地に限らず便乗した悪質商法等が発生する傾向にあります。不安に付け込んで工事などの契約を急かされる場合もありますが、慌てて悪質な業者と契約をしてしまうと、状況がかえって悪化するようなことも……。よく説明を聞いたうえで、周囲の人や相談機関へも相談し冷静に判断しましょう。
◆月の後半では猛暑も予想されています。天気が変わりやすい時期ですので、情報に注意しながらくれぐれも体調に気をつけて、夏を乗り切りましょう!
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今月もご覧いただきありがとうございました。
次号をお楽しみに。
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発行元 長野県県民文化部くらし安全・消費生活課 http://www.nagano-shohi.net/
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確かな暮らしが営まれる美しい信州~学びと自治で拓く新時代~
しあわせ信州創造プラン2.0(長野県総合5か年計画)推進中!
https://www.pref.nagano.lg.jp/kikaku/kensei/soshiki/shingikai/ichiran/sogokeikaku/2018keikaku.html
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中信消費生活センター TEL 0263-40-3660

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土曜、日曜、祝日に
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【国民生活センター】
相談受付時間 10:00〜16:00
(年末年始、国民生活センターの建物点検日を除く)
電話番号:消費者ホットライン188(局番なし)


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