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2022年05月23日
柔軟剤等の香りに関するトラブルにご注意!②
県内の相談事例
最寄りの公共施設に行ったら、他の利用者の柔軟剤のにおいがきつくて気分が悪くなり吐き気をもよおした。その公共施設に行けなくなってしまい、困っている。香害で苦しんでいる人がいることをわかってほしい。
近年、県内でも香害(こうがい)に苦しんでいる人からの相談が寄せられています。香害とは、柔軟剤や化粧品、芳香剤等に含まれる合成香料(化学物質)が原因で、不快感や健康への影響が生じることをいいます。
こうした香りがきっかけで、化学物質過敏症※と診断された人は、頭痛、めまい、のどの痛み、疲労感など人によって様々な症状が現れます。化学物質過敏症の原因や発生メカニズムは解明されておらず、確実な治療方法や予防方法が分かっていませんが、有効な方法としては、原因となる化学物質にさらされないこととされています。
※微量な化学物質にも過敏に反応し、アレルギー疾患と似ていて、体調不良をおこす疾患のこと。
香りの強さの感じ方には個人差があります。周りの人に配慮して使用しましょう。
~私たちにできること~
- 自分にとっては快適な香りでも、不快に感じる人や、体調を崩す人がいることを認識しておきましょう。
- 学校や公共の場などの人が集まるところでは、洗剤、柔軟剤、香水などの香りが過度にならないようにしましょう。
- 使用量の目安を参考に、過度な使用を避けましょう。
- 商品によっては、香りの強さの目安が表示されているものがあります。商品を選ぶときは、こうした表示も参考にしましょう。